脱炭素工学研究

脱炭素社会構築に資する研究開発を推進します

2050 年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする脱炭素社会の構築を実現するためには,これまでの技術の改良や進化だけでは達成することが困難であり,抜本的な見直しから新規のアイデアを創出し,飛躍的な成長を遂げなくてはならなりません。
本講座では,廃棄物資源循環分野の中でも特に熱化学変換プロセスに着目し既存技術を大きく見直して,高効率にエネルギーや資源を回収する革新的な研究開発に挑み,社会実装を目指して推進しています。

教員

高岡 昌輝 ( Masaki TAKAOKA )【兼任】

高岡昌輝.jpg教授(工学研究科)

研究テーマ

  • 廃棄物の熱化学変換によるエネルギー・資源回収
  • 脱炭素を志向した新規廃棄物処理システムの開発

連絡先

桂キャンパス Cクラスター C1-3号棟 461号室
TEL: 075-383-3335
FAX: 075-383-3338
E-mail: takaoka@epsehost.env.kyoto-u.ac.jp

原田浩希 ( Hiroki HARADA )

特定准教授(工学研究科)原田浩希.jpg

研究テーマ

  • 熱分解ガス化による廃棄物からの高効率エネルギー・資源回収技術の研究
  • 脱炭素化焼却プロセスの研究

連絡先

桂キャンパス Cクラスター C1-3号棟 182号室
TEL: 075-383-3417
E-mail: harada.hiroki.3s@kyoto-u.ac.jp

OLESZEK Sylwia

特定助教(工学研究科)Sylwia Oleszek.jpg

研究テーマ

  • Thermal conversion of solid waste, including, plastic, and biomass, into value-added products
  • Thermal treatment of secondary raw materials for critical metals recovery

連絡先

桂キャンパス Cクラスター C1-3号棟 182号室
TEL: 075-383-3412
FAX: 075-383-3418
E-mail: oleszek.sylwia.2r@kyoto-u.ac.jp

研究テーマ・開発紹介

熱分解によるエネルギー・資源の高効率回収

熱分解とは,無酸素あるいは低酸素下で廃棄物に熱を加えることによって固体内で熱分解が起こり,揮発分(ガス,タール)とチャーになる反応を指します。ガスについてはクリーニングを経れば合成ガスとして用途が広がります。発電による電力への変換に加えて,ガスのままケミカルリサイクルの原料として利用することも考えられます。チャーの方についても,燃料利用に加えて,資材利用や炭素固定としての価値にも期待が広がります。
本研究では,熱分解ガス化・炭化についての基礎的研究を行うとともに、社会実装に向けた取り組みも展開します。

都市ごみ焼却プロセスの脱炭素化

脱炭素社会の構築に向けては、焼却施設の排ガス等のCO2活用,運転効率向上,発電効率向上,回収エネルギー利用の高度化・効率化、そしてよりCO2回収を前提とした焼却技術への進化が求められています。
本講座では,効率的なCO2回収・利用を可能とするために,焼却処理のシステム,プロセスを抜本的に見直す研究開発に取り組んでいます。回収したCO2の利用用途の観点も考慮して様々回収技術とのマッチングを検討するとともに,新しいプロセスにおいて想定される排ガス組成や,新規の技術的課題の抽出を行って最終的なプロセスの確立を目指しています。

研究室ウェブサイト

https://www.t.kyoto-u.ac.jp/ja/news/topics/pt/20220331 (tantative)
Web site is coming soon.