環境衛生学
社会の高度化に伴い環境問題が深刻化しています。このような諸問題に対して健康リスクを評価するには,人間と人間をとりまく相互関係および環境影響因子について十分な情報を収集し,現状の曝露量の推定,その影響について量的な関係を研究することが重要です。
当研究室では,上記のような研究から健康リスクを総合的に評価する手法を確立し,人の健康被害を未然に防止し,さらに人の健康を維持増進することを目標としています。
教員
松田 知成 ( Tomonari MATSUDA)
教授(工学研究科)
研究テーマ
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抗原に依存しない抗体スクリーニング技術を用いた感染症対策
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環境汚染物質による発癌の分子疫学研究
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環境汚染物質の健康影響の機構解明に関する研究
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環境汚染物質の健康影響の低減をめざす環境医工学的研究
(専門分野:環境毒性学、分子疫学)
連絡先
桂キャンパス C1棟 3階365号室
TEL: 075-383-3342
E-mail: matsuda.tomonari.8z@kyoto-u.ac.jp
山本 浩平 ( Kouhei YAMAMOTO )
講師(工学研究科)
研究テーマ
- 大気汚染曝露評価のための濃度分布推定モデルの開発と疫学研究への適用
- 大気質モデルを用いた環境影響評価
- データ解析による新しい大気環境管理手法および大気汚染によるリスク評価手法の開発
(専門分野:大気環境モデリング,環境影響評価)
連絡先
桂キャンパス C1棟 3階366号室
TEL: 075-383-3341
E-mail: yamamoto.kouhei.7rkyoto-u.ac.jp
本田 晶子 ( Akiko HONDA )
助教(工学研究科)
研究テーマ
- 環境汚染物質によるアレルギー疾患増悪影響の評価と評価手法の開発に関する研究
- 環境汚染物質によるアレルギー疾患増悪影響のメカニズム解明に関する研究
(専門分野:環境毒性学)
連絡先
桂キャンパス C1棟 3階364号室
TEL: 075-383-3343
E-mail: akkohealth.env.kyoto-u.ac.jp
研究テーマ・開発紹介
大気汚染物質の健康影響に関する研究
大気汚染物質には種々の成分が含まれていますが、健康影響を主に規定する要因は明らかにされていません。一方、大気汚染物質の健康影響は、疫学的にも実験的にもアレルギー疾患や呼吸器疾患を有する集団に発現しやすいことが知られています。そこで、微小粒子・エアロゾル、黄砂、及びそれに含まれる芳香族炭化水素をはじめとする大気汚染物質構成成分の健康影響について、呼吸器系、免疫・アレルギー系を中心に実験的に評価します。
環境化学物質の健康影響に関する研究
環境化学物質は日々増加し、日常生活の場にも蔓延しています。以前に比較し、高毒性物質の大量曝露による健康影響発現に関する危惧は減じていますが、低毒性物質の微量曝露による健康影響は必ずしも明かにされていません。そこで、難燃材や可塑剤等、ありふれた環境化学物質の健康影響を、呼吸器系、免疫・アレルギー系を中心に実験的に評価します。
健康影響の低減をめざす環境医工学的研究
環境汚染物質の健康影響を低減するためには、発生源に対する対策と共に発生後の環境医工学的対策も有効と考えられます。一般環境に存在し、近年その健康影響が大きな社会問題となっている花粉等のアレルゲンや環境汚染物質を対象とし、環境医工学的にその影響を低減する試みについて検討します。
研究室ウェブサイト
http://health.env.kyoto-u.ac.jp/environmental_health_division/index.html